2019.02.22ポンプマンマガジン【インタビュー後編】「小澤総業のスクイーズ式ポンピングチューブ開発成功秘話」川端工業・中村社長
こんにちは!コンクリートポンプ車を専門に、中古車の買い取り、販売、欲しいユーザーとのマッチング、備品の販売を手がけるポンプマン株式会社です。
今回は前回に引き続き、川端工業の中村社長へインタビューを行いました。川端工業は福井県福井市でコンクリートポンプ車によるコンクリート圧送施工工事業を行っている会社です。
現在、コンクリート業界はスクイーズ式ポンピングチューブの価格高騰という問題を抱えています。そこで弊社は独自に低コストかつ高品質なスクイーズ式ポンピングチューブの開発に挑戦し、度重なる試行錯誤の末、この度製品化に成功しました。川端工業の中村社長には、その耐久テストにおいて多大なご協力をいただいております。
インタビュー後編となる今回は小澤総業のスクイーズ式ポンピングチューブについて、中村社長の目線からたっぷり語っていただきました。
■ついに開発成功!俺たちの挑戦は間違っていなかった
インタビュアー(以下、イ):スクイーズ式ポンピングチューブの開発の際は、川端工業さんのご協力のもと福井県で耐久テストが行われました。どのようなテストを行われたんですか?
中村社長:「24時間連続打設」という耐久テストをしたんです。初回は2017年11月、9日間のテストでした。「この調子で開発を進めましょう」と小澤社長のほうで試行錯誤を繰り返して、納得のいくものが出来たということで、2018年10月に2回目のテストを15日間行いました。そこでの耐久テストを見事クリアし、満を持して間もなく販売開始の運びとなりました。
イ:今まで、ポンピングチューブの自社開発に成功した会社なんてなかったんですよね?
中村社長:なかったですね。ポンピングチューブは1社の独占状態で競合他社がおらず、年々価格が上がっていくため業界全体で困っていたんです。そこで「誰かがやらなきゃ」となって、小澤社長が「俺やるぞ」と動いたんです。「俺大丈夫かな、こんなことして」と、彼は当初とても心配していましたね。「俺やっちまったかなあ」って(笑)。
イ:小澤社長が他の誰も成功しなかったことにチャレンジしようとしたとき、周囲はどんな反応でしたか?
中村社長:「出来たら買いますよ」という感じでしたね。チャレンジしない人たちは高みの見物ですよ。でも私は、一生懸命頑張る人を応援したいと思ったんです。
イ:小澤社長と中村社長で業界に革命を起こしたわけですね!完成した時はどんな気持ちがしましたか?
中村社長:時間をかけて耐久テストをするので、よくぞ消耗品のポンピングチューブがこれだけ持った!と。「俺たちのやったことは間違いなかった」と嬉しかったですね。こんな短期間で実験をできるところは、日本にはどこ探してもないんです。それをやり遂げた。やったんですよ。
■低コストで高品質、これならお金を払ってもいい
イ:耐久テストをご覧になって、品質はどう思いましたか?
中村社長:ゴムの質や見た目など、「これならお金を払ってもいい」という、価値の高いものになりました。今までのポンピングチューブは表面がボコボコ、ザラザラして、ところどころ亀裂が入っていたりとか、ツルツルしていなかったんです。それでもそれしか商品がなかったから、それを買わなければ仕事ができなかったんですね。小澤総業の開発したポンピングチューブは表面がツルツルして、亀裂が入っていません。ちゃんとした、安定した製品です。
イ:川端工業さんでも小澤総業のポンピングチューブをご購入予定ですか?
中村社長:はい、買いたいです!実は、小澤社長が耐久テストに持ってきたポンピングチューブを既に当社では試験的に導入しているんですが、そこでも全くもって問題なく使えています。ポンピングチューブにはいくつもサイズがあるのですが、小澤総業では最も大量に使われるであろうサイズのものを生産しています。業界には小澤社長を応援する方が多いんです。
またどこかで失敗するかもしれないけれど、みんなで応援しようという気持ちがある。男の約束ですね。小澤社長の仕事に関われて、本当に良かったと思っています。
イ:開発成功の裏側には、小澤社長と中村社長の深い絆と信頼関係があったのですね。小澤総業のスクイーズ式ポンピングチューブの発売を、業界全体が心待ちにしていますね!
小澤総業のスクイーズ式ポンピングチューブは韓国に生産拠点を構え、福井県にて行われた度重なる耐久テストをクリアした製品です。価格面だけではなく、既存の商品と比べゴムが均一なので、耐久面でも機能向上しています。弊社はこの商品を現場に持ち込むことで、コンクリート工事現場のコスト改革に取り組んでいきたいと思っています。スクイーズ式ポンピングチューブの価格高騰にお悩みの方は、是非弊社へご連絡ください。