2021.10.18ポンプマンマガジンコンクリートにまつわる環境問題。ポンプマンは先行剤からアプローチ
こんにちは!小澤総業グループのポンプマン株式会社です。
弊社ではコンクリートポンプ車を専門に、中古車の高価買取り・販売、購入希望のユーザーとのマッチングを手がけています。
突然ですが、コンクリートにまつわる環境問題について、考えたことがありますか。
コンクリートは、その強度や耐久性から構造物の重要な建設材料として広く使われています。
コンクリートの原材料自体は、種類が少なく、セメントや砂利などの骨材、水といった環境負荷の少ないものが使われています。
しかし、その製造過程で地球温暖化につながる二酸化炭素を多く排出しているといわれています。
そこで今回は、コンクリートにまつわる環境問題と取り組まれている対策について、近年注目されている「環境にやさしいコンクリート」などの観点からお話していきたいと思います。
コンクリートにまつわる環境問題について
ここで、少し衝撃的なお話をします。
なんと、世界中のセメント製造によって排出される二酸化炭素などの温室効果ガスは、航空機全体から排出される量よりも多いそうです。
セメントは年間40億トン以上が製造され、世界の二酸化炭素排出量の約8%を占めるといわれています。
コンクリートは、セメントに水と砂利などの骨材を混ぜて作られます。
このセメントが、石灰岩や粘土を含んだ岩石を燃やすことで作られており、二酸化炭素排出量の2/3は、この工程で発生しています。
地球温暖化は世界規模の環境問題であり、これにコンクリート製造が関わっているということであれば、業界としても無視できませんよね。
しかし、コンクリートが関わる環境問題は、それだけではありません。
深刻化する「残コン」問題
以前、こちらのコラムでもご紹介しましたが、建設現場で恒常的に発生する余ったコンクリート「残コン」の処理問題も深刻です。
環境問題のひとつに「フードロス」がありますが、実は残コン問題についても、業界全体として取り組まなければならない課題となっています。
注目される「環境にやさしいコンクリート」とは?
コンクリートにまつわる環境問題への取り組みとして、近年開発されて注目を集めているのが「環境にやさしいコンクリート」です。
これは大手ゼネコンの大成建設が2014年に開発した「環境配慮コンクリート」のことで、なんと製造時に排出される二酸化炭素の量を80%も削減できる新時代のコンクリートなのです。
なぜ二酸化炭素の排出量を削減できるのでしょうか。
それは、セメントを使用しないからです。
コンクリートの原材料として、セメントの代わりに高炉スラグを使用することで二酸化炭素の排出量を抑えることに成功しました。
ただ、高炉スラグをセメントの代わりに使用すると、アブサンデン現象(仕上がり表面が脆くなる現象)が生じやすくなるといわれています。
これを、高炉スラグの効果を促進する刺激剤の改良、最適な配合を行うことで、施工の安定性にも優れた環境配慮コンクリートが生み出されたのです。
すでに大成建設では、夏季・冬季施工を実施し、性能を確認しています。
実施施工において、ひび割れもなく、硬化や強度発現が順調で、しかもコンクリート材料の製造時に排出される二酸化炭素の量も、従来のコンクリートに比べて約80%も削減できたそうです。
汎用性に優れ、実用にも耐えられる環境配慮コンクリートは、これからのコンクリート業界をリードする素材として、ますます広がっていくことが予想されますね。
ポンプマンでは残コンにアプローチして環境へ配慮
一方、ポンプマンではコンクリート圧送業者として、コンクリートにまつわる環境問題を「残コン」からのアプローチで取り組んでいます。
その取り組みのひとつが、先行剤「エコスル2」の開発です。
「エコスル2」は残コンを中性無害にする先行剤
残コンの元となるモルタル0.5立米を一切使うことなく、生コン打設工事が可能となる画期的なイノベーションが、この「エコスル2」です。
次世代生コン先行剤である「エコスル2」は、手のひらに収まる140gの超コンパクトサイズの小袋です。
しかし、この小袋が残コン問題を解決することを期待され、全国の圧送業者へと着実に広まり始めているのです。
「エコスル2」は食品添加物のみで精製され、1回あたり1t発生していた産業廃棄物(残コン)を中性無害の一般ゴミに変えてくれます。
現場のオペレーターにとっては、従来の工法に比べて作業量が圧倒的に少なくなることに加え、粉塵による健康被害も大幅に減るため、まさに“一挙両得”な生コン先行剤として注目を集めているのです。
ポンプマンでは、この「エコスル2」を全国、そして世界へと広げることで、業界に新しい常識を根付かせたいと考えています。
次世代生コン先行剤「エコスル2」について、もっと詳しく知りたい方はこちら
「残コンキラー」で残った生コンを再利用!
ポンプマンのコンクリートにおける環境問題への取り組みは、それだけではありません。
コンクリート圧送後にポンプ車に残った残コンを、現場でリサイクル処理するための改質剤「残コンキラー」の開発です。
A剤(ポリマー系結合剤)とB剤(急結剤)がセットになっており、水を使わずに処理できるのが大きな特徴。
使い方も簡単で、現場での複雑な作業や手間を必要としません。
排出した物質は再生骨材として再利用が可能となり 環境問題にも配慮した商品が「残コンキラー」なのです。
コンクリートにまつわる環境問題「残コン」に敢然と取り組むポンプマン!
コンクリートにまつわる環境問題は、建設業界だけでなく、地球環境に大きな影響を及ぼしています。
ポンプマンでは、特に「残コン」問題からのアプローチで、コンクリート業界の未来を見据えた取り組みを行っています。
ポンプマンは、そんな残コン問題の課題を解決する画期的な「エコスル2」「残コンキラー」を開発し、これからもコンクリートの環境問題に敢然と取り組んでいきます!
残コンの問題に頭を悩ませている圧送業者、生コン業者の皆さん、お気軽にポンプマンまでご相談ください!
一緒に課題解決をしていきましょう!
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